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公開日:2026.07.31
最終更新日:2026.07.31

椎間板ヘルニアで再生医療を使った場合の費用は? 幹細胞治療やPRP療法の相場について

椎間板ヘルニアの治療では、多くの場合、薬物療法やリハビリテーションなどの保存療法から開始します。しかし、症状によっては十分な改善が得られず、「このまま治療を続けてよいのだろうか」「手術以外の方法はないのだろうか」と悩まれる方も少なくありません。

現在の治療で十分な改善が得られない場合、治療方法を見直すことが必要。そのときの選択肢の1つとして挙げられるのが再生医療。現在は研究も進められ、幹細胞治療やPRP療法など、様々な治療法が確立されました。

しかし、最近出てきた治療方法であり、自費治療になることも多く「どのぐらい費用がかかるんだろう」と思う方も少なくありません。そこでこの記事では、椎間板ヘルニアに対する一般的な治療の考え方に加え、再生医療の特徴や費用まで網羅的にご紹介します。

<コラム監修者>

田中聡院長

田中聡(たなか さとし)

表参道総合医療クリニック院長


大阪医科大学医学部卒業。救急車搬送が日本で一番多い「湘南鎌倉総合病院」や「NTT東日本関東病院」にて脳神経外科医として脊椎・脊髄疾患、脳疾患、がん患者の治療に従事。その後、稲波脊椎関節病院で脊椎内視鏡、森山記念病院で脳・下垂体の内視鏡の経験。様々な患者様を診療するようになりました。しかし、脳出血や脳梗塞の方は、手術をしても脳機能自体は回復しないため、麻痺は改善しません。また腰痛が改善しなかったり、手術後も痛みやしびれが残る後遺症に悩まされている患者様を見てきて、「現代の医療では解決できない問題を治療したい」と表参道総合医療クリニックを開院しました。開院後、多数の腰痛日帰り手術や、再生医療などを行い、多方面から高い評価をいただいています。

┃1.椎間板ヘルニアとは

椎間板ヘルニアは、背骨の骨を連結させている「椎間板」という組織の髄核が飛び出してしまう病気。椎間板は「髄核」という柔らかい組織と、それを覆う線維輪と呼ばれる硬い組織で構成されています。重い荷物を持つなどして大きな負担がかかると線維輪が壊れてしまい、柔らかい髄核が突出。それが神経に当たることで症状が現れます。

椎間板ヘルニアが出現すると脊柱管の神経を圧迫し、痛みを引き起こします。

┃2.椎間板ヘルニアの保存療法について

椎間板ヘルニアの保存療法は、手術をせず、飛び出した髄核が自然に引っ込んでいくのを待つことになります。常時安静にし、痛みには鎮痛剤や神経ブロックで対応します。

ヘルニアがなくなると、自然と痛みや痺れもなくなっていきます。しかし、長くヘルニアを放置していた場合、神経自体が損傷してしまい、ヘルニアが治ったとしても後遺症として痛みが残ってしまうことも少なくありません。

┃3.椎間板ヘルニアに対する再生医療

当院で扱う椎間板ヘルニアに対する再生医療には、幹細胞を使った「PDR」と「SAST」のほか、自己フィブリンを使用する「ディスクフロー」の3つがあります。薬で痛みを抑えるなど一時的に症状を和らげることを目的とした治療とは異なり、組織を修復し、根本的に椎間板ヘルニアにアプローチします。

<PDR法(経皮的椎間板再生治療)>

PDR法(経皮的椎間板修復治療)

損傷した椎間板の再生治療。患者様ご自身の血液を採取した後、濃縮血小板由来の成長因子を抽出。濃縮血小板由来の成長因子と幹細胞上清液を椎間板に挿入し、透視装置を使って損傷した椎間板に成長因子と幹細胞上清液を投与します。日帰りで治療を受けることができます。

【費用】
1ヶ所 1,100,000円(税込)
2ヶ所 1,210,000円(税込)
3ヶ所 1,320,000円(税込)
4ヶ所 1,430,000円(税込)

【副作用・リスク】
内出血、腫れ、発赤、疼痛、かゆみ、変色、圧痛、筋肉痛、腰の違和感など

>>PDRの詳細はこちら

<SAST>

SASTとは「spine adipose-derived stem cell transplant」の略称で、「脊椎幹細胞移植術」とも言われます。椎間板や頸椎、腰椎に対して脂肪由来幹細胞を移植することで、損傷した組織の再生、修復を促して腰痛の改善を図ります。

使用する幹細胞は、患者様ご自身の脂肪組織を採取した後、そこから幹細胞を抽出、培養。これを患部に注入します。患者様自身の細胞を使用するので、体に戻したときの副作用が少ないのも特徴です。

日帰りで治療を受けることができます。

【費用】
◆自己脂肪由来間葉系幹細胞投与(1回5千万個)
1椎間1,980,000円(税込)
2椎間2,310,000円(税込)
3椎間2,640,000円(税込)
◆自己脂肪由来間葉系幹細胞投与(1回1億個)
1椎間2,530,000円(税込)
2椎間2,860,000円(税込)
3椎間3,190,000円(税込)

【副作用・リスク】
内出血、腫れ、発赤、疼痛、かゆみ、変色、圧痛、筋肉痛、腰の違和感など

>>SASTの詳細はこちら

<ディスクフロー治療>

ディスクフロー治療

ディスクフローは、患者様ご自身の血液から作成した自己フィブリンを用いて、椎間板の亀裂(裂け目)を封鎖・補強する新しい再生医療です。慢性的な椎間板性腰痛や椎間板の亀裂が原因と考えられる腰痛に対して、低侵襲・日帰りで実施可能な治療です。

【費用】
1カ所 1,320,000円(税込)

【副作用・リスク】
内出血、腫れ、発赤、疼痛、かゆみ、変色、圧痛など

※副作用・リスク:内出血、腫れ、発赤、疼痛、かゆみ、変色、圧痛など

>>ディスクフロー治療の詳細はこちら

┃4.再生医療の費用相場

椎間板ヘルニアに対する再生医療は自由診療で行われるため、治療内容や使用する細胞の種類、投与回数などによって費用は異なります。

なお、椎間板ヘルニアの手術は、顕微鏡下で行う手術や内視鏡を用いた手術などがあります。場合によっては健康保険が適用されるため、3割負担の場合の自己負担額は15万~30万円程度が一つの目安です。ただし、手術方法や入院期間、使用する医療材料などによって費用は変わり、高額療養費制度を利用できる場合があります。

>>椎間板ヘルニア手術に関する費用はこちら

再生医療は自由診療のため健康保険が適用されません。濃縮血小板由来の成長因子を使ったPRP療法だと数万円から数十万円程度、幹細胞治療は100万円前後から200万円程度が一般的な目安です。治療内容や細胞数、培養方法、投与回数などによって金額は変動します。

┃5.再生医療のメリットとリスク

再生医療のメリットとリスクをご紹介します。

<メリット>

  • 自己由来の成分を使うので副作用のリスクが少ないです
  • 外来で治療を受けることができます
  • 他の治療と併用することが可能です

<リスク>

  • 効果の現れ方や持続期間には個人差があります
  • 注射部位に一時的な痛みや腫れ、内出血が生じることがあります
  • 自由診療のため、治療費は全額自己負担となります

┃6.当院の再生医療の費用相場

当院が提供する再生医療のうち、椎間板ヘルニアに適応する再生医療の費用をまとめました。

  • PDR:1,100,000円(1か所)
  • SAST:1,980,000円(1椎間/1回5,000万個)
  • ディスクフロー:1,320,000円(自己フィブリン単独/1か所)

※全て税込みです
※使用量などによって費用が変動する場合があります

┃7.よくある質問

<再生医療は医療費控除の対象ですか?>

再生医療に限らず、医療費控除の対象となるのは、疾患の治療や症状・機能の改善を目的とした治療にかかった費用です。美容や予防・健康増進を目的とした治療は、原則として医療費控除の対象になりません。

椎間板ヘルニア治療のための再生医療をした場合は前者になるので、控除対象となるケースが多いです。詳しくはクリニックにご確認ください。

>>再生医療は医療費控除できる?対象になるケース・ならないケースを解説

<再生医療はなぜ高額なのですか?>

再生医療で使う血小板や幹細胞を抽出、培養するためには高度な技術や、専門の設備、環境などが必要です。それらを用意、維持しなければならず、現在は費用が高額になってしまいます。

<高齢でも受けられますか?>

はい、受けられます。患部への注入方法は患者自身から採取した細胞などを使用するため、副作用も少なくすみます。また全身麻酔ではなく局所麻酔であるため、高齢の方でも身体への負担が少なく、治療することが可能です。

>>問い合わせ

┃YouTubeでも医療知識を紹介しています

今回の内容はYouTubeでも田中院長がお話ししています。そのほかにも様々ありますので、ぜひご覧ください。



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