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2025.12.12

年末年始は腰痛に注意!腰が痛みやすい原因や予防法を解説

年末年始 腰痛のイメージ

年末年始に腰痛が出たり、悪化したりする方は多くいらっしゃいます。寒さが厳しくなる時期であるうえ、仕事や行事で慌ただしく過ごすなど、年末年始特有の事情で腰痛が悪化する場合も。

そこで今回は、年末年始に腰痛が出る原因や、腰痛をできるだけ予防するための過ごし方について解説します。

<コラム監修者>

田中聡院長

田中聡(たなか さとし)

表参道総合医療クリニック院長


大阪医科大学医学部卒業。救急車搬送が日本で一番多い「湘南鎌倉総合病院」や「NTT東日本関東病院」にて脳神経外科医として脊椎・脊髄疾患、脳疾患、がん患者の治療に従事。その後、稲波脊椎関節病院で脊椎内視鏡、森山記念病院で脳・下垂体の内視鏡の経験。様々な患者様を診療するようになりました。しかし、脳出血や脳梗塞の方は、手術をしても脳機能自体は回復しないため、麻痺は改善しません。また腰痛が改善しなかったり、手術後も痛みやしびれが残る後遺症に悩まされている患者様を見てきて、「現代の医療では解決できない問題を治療したい」と表参道総合医療クリニックを開院しました。開院後、多数の腰痛日帰り手術や、再生医療などを行い、多方面から高い評価をいただいています。

┃1.年末年始に腰痛が出るのはなぜ?

まずは、年末年始に腰痛が出やすくなる主な理由を解説します。

<寒さで筋肉が固まりやすい>

寒い季節は血行が悪くなり、筋肉がこわばりやすくなります。体が冷えているときに急に体を動かすと筋肉に負担がかかり、腰痛が出ることがあります。

<自律神経が乱れやすい>

寒暖差や普段と異なる生活リズムは、自律神経が乱れる原因になります。年末年始は屋内と屋外の寒暖差が激しく、忘年会や新年会、帰省などで生活リズムが崩れやすいため、腰痛が出やすくなるのです。

<筋肉の疲労やダメージが蓄積する>

年末に仕事が立て込み、疲労が蓄積するケースもあります。特に、長時間歩き回ったり立ちっぱなしだったり、デスクワークが続くと腰に負担がかかります。仕事以外にも、大掃除で重い物を持ったり無理な体勢を取ったりすると、ぎっくり腰の引き金になる場合があります。

<年末年始の集まりで体重が増えやすい>

体重が増えるほど、腰にかかる負担は大きくなります。忘年会や正月料理などで食事や飲酒の量が増えたり、休暇に体を動かさずにいたりすると体重が増え、腰痛が悪化する場合もあるでしょう。

┃2.年末年始に腰痛を予防するための過ごし方

年末年始は休業する医療機関が多いため、できるだけ腰痛を悪化させないよう予防するのが大切です。特に、以下のポイントに注意するとよいでしょう。

<体を温める>

体を温めると血行が良くなり、固まった筋肉がほぐれやすくなります。温かい食べ物や飲み物を取る、ゆっくり湯船に浸かる、カイロを腰まわりに貼るなど、心地よく続けられる方法を選んでみるとよいでしょう。

<適度に運動する>

軽い運動やストレッチをすると筋肉の緊張が和らぎます。無理のない範囲で体を動かしましょう。筋肉量が増え、関節の負担が減るといったメリットもあります。

<生活リズムを整える>

飲み会の日や休暇中も夜ふかししすぎない、朝はできるだけ同じ時間に起きるなど、生活リズムを整えましょう。睡眠時間をしっかり確保して、疲労を溜めないことも大切です。

<食べ過ぎ・飲み過ぎに注意する>

暴飲暴食が続くと体重増加につながり、内臓の疲労によって背中や腰が痛くなる場合もあります。飲み会の翌日は体にやさしい食事を心がけ、水分補給もしっかり行いましょう。

<姿勢や動きを意識する>

大掃除では、急に腰をひねったり重い物を持ち上げたりしないよう、動き方に注意しましょう。また、休暇中にソファに座る時間が長いと姿勢が崩れがちです。骨盤と肩が一直線になるよう、適切な姿勢を意識しましょう。

┃3.もし休んでも腰痛が改善しない場合は?

十分に休息を取っても腰痛が改善しない場合、背骨の異常が原因である可能性もあります。放置すると悪化する場合があるため、腰痛に詳しい医師に相談しましょう。

腰痛が長引く場合に考えられる主な脊椎疾患は以下の通りです。

  • 椎間板ヘルニア:椎間板が飛び出して神経を圧迫し、腰の痛みや下肢の痛み・痺れが出る
  • 脊柱管狭窄症:靭帯の肥厚や骨の変形で神経の通り道が狭くなり、圧迫される
  • 腰椎すべり症:背骨が前後にずれて神経を圧迫し、腰痛や下肢の痛み・痺れが出る
  • 腰椎分離症:疲労骨折などで背骨の一部が分離する
  • 圧迫骨折:衝撃で背骨がつぶれる。骨が脆くなっている場合に起きやすい

┃4.当院の日帰り腰痛手術

当院では、日帰りの腰痛手術を行っております。内視鏡やレーザーを使用するので大きく切開する必要がなく、その日のうちにご帰宅いただけます。全身麻酔が不要で体への負担も抑えられるため、できるだけ早く仕事・日常生活に復帰したい方や、年齢・持病により全身麻酔を行えない方にも適しています。

<PEL>

PEL(脊柱管狭窄症内視鏡下手術)

PELは全ての手術操作を内視鏡下で行う手術です。体を大きく傷つけずに脊椎内部の奥深いところを観察し、神経の圧迫を取り除きます。局所麻酔で行えるため、高齢の方や持病のある方など全身麻酔下の手術が受けられない方にとってもメリットの大きい手術です。

対象疾患:脊柱管狭窄症、すべり症など

>>PELの詳細はこちら

<PLDD>

PLDD

PLDDは、レーザーを椎間板の髄核に照射して椎間板を縮小し、神経の圧迫を軽減する治療です。施術に要する時間は1か所あたり15~30分程度で、院内の滞在時間も数時間程度で済むため、日帰りでの手術が可能です。

対象疾患:椎間板ヘルニア

>>PLDDの詳細はこちら

<PDR>

PDR法(経皮的椎間板修復治療)

PDRは経皮的椎間板再生治療ともいいます。患者さんの血液を採取し、濃縮血小板由来の成長因子(PRP)を抽出。PRPと幹細胞上清液を患部に注入し、透視装置を使って損傷した椎間板に成長因子と幹細胞上清液を投与します。PLDDと併用することも可能で、日帰りで手術を受けることができます。

対象疾患:椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症など

>>PDRの詳細はこちら

<PED>

PED

PEDは、経皮的内視鏡下椎間板摘出術とも呼ばれる手術です。細い内視鏡を使って行うため、低侵襲なのが特徴。日帰りで受けることができ、術後の生活への影響も少ないとされています。

対象疾患:椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症など

>>PEDの詳細はこちら

<ディスクフロー治療>

ディスクフロー治療

傷を塞ぐ接着剤のような役割を持つ「フィブリン」という物質を患者さんの血液から生成し、椎間板の亀裂を封鎖する治療です。ご自身の血液からつくる自己フィブリンなので、アレルギーや拒絶反応、感染などのリスクを抑えられます。

対象疾患:椎間板ヘルニアなど

>>ディスクフロー治療の詳細はこちら

<SAST>

SAST(脊椎幹細胞移植)

患者さん自身の脂肪から幹細胞を取り出して培養し、椎間板、頚椎、腰椎などに移植する治療法です。幹細胞には傷ついた組織を再生する働きがあり、損傷した椎間板や脊椎の修復を促して腰痛の改善を図ります。

対象疾患:椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、椎間板変性症、すべり症など

>>SAST法の詳細はこちら

┃5.まとめ

年末年始は腰痛が出やすい時期ですが、生活の工夫で負担を減らすことができます。つらい痛みが続く場合は無理をせず、いつでもご相談ください。

┃YouTubeでも医療知識を紹介しています

今回の内容はYouTubeでも田中院長がお話ししています。そのほかにも様々ありますので、ぜひご覧ください。



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