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2025.12.02

どんな腰痛は病院に行ったほうがいい?受診の目安や保険診療・自由診療の違いを解説


腰痛の写真

腰痛は誰にでも起こりうる身近な症状です。しかし、中には放置すると悪化するケースや、病気が隠れているケースもあります。

そこで今回は、病院に行ったほうがいい腰痛の特徴や受診の目安、保険診療と自由診療の違いについて解説します。

<コラム監修者>

田中聡院長

田中聡(たなか さとし)

表参道総合医療クリニック院長


大阪医科大学医学部卒業。救急車搬送が日本で一番多い「湘南鎌倉総合病院」や「NTT東日本関東病院」にて脳神経外科医として脊椎・脊髄疾患、脳疾患、がん患者の治療に従事。その後、稲波脊椎関節病院で脊椎内視鏡、森山記念病院で脳・下垂体の内視鏡の経験。様々な患者様を診療するようになりました。しかし、脳出血や脳梗塞の方は、手術をしても脳機能自体は回復しないため、麻痺は改善しません。また腰痛が改善しなかったり、手術後も痛みやしびれが残る後遺症に悩まされている患者様を見てきて、「現代の医療では解決できない問題を治療したい」と表参道総合医療クリニックを開院しました。開院後、多数の腰痛日帰り手術や、再生医療などを行い、多方面から高い評価をいただいています。

┃1.病院を受診したほうがよい腰痛

腰痛の多くは筋肉の緊張や疲労が原因で起こるもので、徐々に症状が改善していきます。しかし、次のような症状がある場合は脊椎(背骨)や内臓に異常がある可能性もあるため、早めの受診を検討しましょう。

<足にも痛みや痺れがある>

腰痛に加えて足の痛みや痺れがある場合、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症で背骨を通る神経が圧迫されている可能性が考えられます。このような場合は自然治癒を見込むのが難しいため、適切な治療を受けることが必要です。

神経への圧迫が長期化すると、神経が傷ついてしまうおそれもあります。できるだけ早めに受診して、検査を受けましょう。

<痛みが激しい>

激しい痛みがある場合は、受診して検査を受けましょう。

中でも、動かなくても強い痛みがある場合や冷や汗が出る場合、発熱がある場合などは緊急性が高いため、すぐに受診するか救急車を呼びましょう。救急車を呼ぶか迷う場合は救急安心センター事業(♯7119)に電話して症状を伝えると、どうするべきか案内してもらえます。

また、特に高齢の方の場合、背骨の骨である椎骨が潰れる圧迫骨折の可能性もあります。

<腰痛が長引いている>

腰痛がなかなか治らない場合や悪化する場合も、何らかの異常がないか検査したほうがよいでしょう。不適切な姿勢や運動不足などの生活習慣で腰痛が長引く場合もありますが、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などが原因で腰痛が続いているケースも考えられます。

<消化器や泌尿器などにも症状がある>

吐き気や下痢・便秘などの消化器症状、排尿痛や血尿などの泌尿器症状などがある場合、臓器の異常が原因で腰まわりの痛みが出ているケースもあります。女性の場合、婦人科系の疾患の可能性もあるため、不正出血などの症状にも注意しましょう。

内臓が原因の腰痛は、体を動かしたり姿勢を変えたりしても痛みの変化が少ないのが特徴です。

┃2.様子を見てもよいのはどんな腰痛?

痛みが腰やお尻まわりにとどまっており、改善傾向がある場合は様子を見てもよいでしょう。心配な場合は、一度受診してレントゲン検査を受けてみましょう。

自然に改善する腰痛の多くは、筋肉の緊張や姿勢、ストレスなどが原因で起こります。適度な運動やストレッチ、適切な姿勢など、生活習慣の改善で症状がよくなるケースもあるでしょう。

ただし、なかなか楽にならない場合や腰痛が繰り返す場合は、受診がすすめられます。

┃3.レントゲン検査やMRI検査では何がわかる?

レントゲン検査では、骨の状態や椎間板のすり減りを検査できます。椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症による圧迫の強さも、ある程度判断可能です。

MRI検査では、狭窄の強さや位置がより詳細にわかります。重症度によって「まずは薬で様子を見る」「できるだけ早期の手術を検討する」など、治療法が変わる場合もあるため、MRI検査による精密な検査が重要です。

┃4.保険診療・自由診療の違いと当院の日帰り腰痛手術

軽度から中等度の腰痛では、まず内服薬や湿布、リハビリテーション、神経ブロック注射といった保険診療の治療を行います。

椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの脊椎疾患の場合、重症度に応じて保険適用で手術を受けられます。ただし、保険適用の腰痛手術は一般的に入院が必要で、術式も国が定めたものに限定されているため、先進的な手術は選べない場合もあります。

一方、自由診療の手術は全額自己負担で治療費が高額になりやすいものの、術式や使用できる設備などの制限がありません。

当院では、より体の負担や入院の負担を抑えたい方向けに、自由診療で以下のような日帰り腰痛手術を提供しています。

<PEL>

PEL(脊柱管狭窄症内視鏡下手術)

PELは全ての手術操作を内視鏡下で行う手術です。体を大きく傷つけずに脊椎内部の奥深いところを観察し、神経の圧迫を取り除きます。局所麻酔で行えるため、高齢の方や持病のある方など全身麻酔下の手術が受けられない方にとってもメリットの大きい手術です。

対象疾患:脊柱管狭窄症、すべり症など

>>PELの詳細はこちら

<PLDD>

PLDD

PLDDは、レーザーを椎間板の髄核に照射して椎間板を縮小し、神経の圧迫を軽減する治療です。施術に要する時間は1か所あたり15~30分程度で、院内の滞在時間も数時間程度で済むため、日帰りでの手術が可能です。

対象疾患:椎間板ヘルニア

>>PLDDの詳細はこちら

<PDR>

PDR法(経皮的椎間板修復治療)

PDRは経皮的椎間板再生治療ともいいます。患者さんの血液を採取し、濃縮血小板由来の成長因子(PRP)を抽出。PRPと幹細胞上清液を患部に注入し、透視装置を使って損傷した椎間板に成長因子と幹細胞上清液を投与します。PLDDと併用することも可能で、日帰りで手術を受けることができます。

対象疾患:椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症など

>>PDRの詳細はこちら

<PED>

PED

PEDは、経皮的内視鏡下椎間板摘出術とも呼ばれる手術です。細い内視鏡を使って行うため、低侵襲なのが特徴。日帰りで受けることができ、術後の生活への影響も少ないとされています。

対象疾患:椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症など

>>PEDの詳細はこちら

<ディスクフロー治療>

ディスクフロー治療

傷を塞ぐ接着剤のような役割を持つ「フィブリン」という物質を患者さんの血液から生成し、椎間板の亀裂を封鎖する治療です。ご自身の血液からつくる自己フィブリンなので、アレルギーや拒絶反応、感染などのリスクを抑えられます。

対象疾患:椎間板ヘルニアなど

>>ディスクフロー治療の詳細はこちら

<SAST>

SAST(脊椎幹細胞移植)

患者さん自身の脂肪から幹細胞を取り出して培養し、椎間板、頚椎、腰椎などに移植する治療法です。幹細胞には傷ついた組織を再生する働きがあり、損傷した椎間板や脊椎の修復を促して腰痛の改善を図ります。

対象疾患:椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、椎間板変性症、すべり症など

>>SAST法の詳細はこちら

┃5.まとめ

病院を受診したほうがよい腰痛には、足の痺れを伴うものや痛みが激しいもの、長引くもの、内臓の症状があるものなどがあります。中には背骨の異常などの病気が原因の腰痛もあるため、早めに受診して適切な検査と治療を受けましょう。

当院では、体への負担が抑えられ、入院の必要がない日帰り腰痛手術を提供しております。ご要望に合わせた治療法をご提案しますので、ぜひご相談ください。

日帰り腰痛

再生医療

┃YouTubeでも医療知識を紹介しています

今回の内容はYouTubeでも田中院長がお話ししています。そのほかにも様々ありますので、ぜひご覧ください。



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