院長ブログ

公開日:2026.07.18
最終更新日:2026.07.18

椎間板の再生医療「PDR」は頚椎にも適応可能!首の痛みを根本改善できる可能性も

頚椎の痛み

PDR(経皮的椎間板再生治療)は、自然修復が難しい椎間板の再生を促す治療法です。当院では、腰椎に加えて頚椎に対するPDRにも対応しています。

PDRを行うことで、手術を回避して首の痛みや手の痺れを改善できる可能性があります。今回は、頚椎に対するPDRについて解説します。

<コラム監修者>

田中聡院長

田中聡(たなか さとし)

表参道総合医療クリニック院長


大阪医科大学医学部卒業。救急車搬送が日本で一番多い「湘南鎌倉総合病院」や「NTT東日本関東病院」にて脳神経外科医として脊椎・脊髄疾患、脳疾患、がん患者の治療に従事。その後、稲波脊椎関節病院で脊椎内視鏡、森山記念病院で脳・下垂体の内視鏡の経験。様々な患者様を診療するようになりました。しかし、脳出血や脳梗塞の方は、手術をしても脳機能自体は回復しないため、麻痺は改善しません。また腰痛が改善しなかったり、手術後も痛みやしびれが残る後遺症に悩まされている患者様を見てきて、「現代の医療では解決できない問題を治療したい」と表参道総合医療クリニックを開院しました。開院後、多数の腰痛日帰り手術や、再生医療などを行い、多方面から高い評価をいただいています。

┃1.こんな症状やお悩みはありませんか?

  • 首から肩甲骨にかけて痛みがあり、なかなか治らない
  • 腕や手に電気が走るような痛みが出る
  • 上を向いたり首を反らしたりすると、首の痛みや手のしびれが強くなる
  • お箸を使ったり字を書いたりする日常動作がしにくくなった
  • 服のボタンかけなど、細かい指の動作がしにくい

こうした症状は、頚椎椎間板ヘルニアなど、首の骨(頚椎)の病気が原因で起きている場合もあります。保存療法を続けてもなかなか改善しない場合、一度検査を受けてみましょう。

┃2.頚椎に対するPDRとは

PDR(経皮的椎間板再生治療)は、損傷した椎間板の再生を促す治療法です。

患者さんの血液から抽出した濃縮血小板由来の成長因子と幹細胞上清液を、穿刺針で椎間板に投与します。

椎間板の損傷が起こりやすいのは腰椎ですが、頚椎にも起こり得ます。長引く首の症状でお悩みの方や、できるだけ手術を避けたい方にとって、PDRは有効な選択肢の一つです。

<特徴1. 椎間板を修復>

椎間板は、背骨と背骨の間でクッションの役割を担う組織です。中心にある髄核と、その周囲を包む線維輪から構成されており、首や腰を動かしたときの衝撃をやわらげています。

しかし、髄核の水分量は年齢とともに減少し、弾力が失われていきます。すると、衝撃によって亀裂が入りやすくなり、椎間板ヘルニアの発症につながるのです。

椎間板は血流が乏しいため、傷むとほとんど自然修復されません。しかし、PDRを行えば再生を促進できます。症状の緩和に加えて、椎間板の状態改善も期待できるのです。

<特徴2. メスを使用しない >

PDRは、皮膚の上から細い穿刺針を用いて薬剤を注入します。首を切開する必要がないため、外科手術のような大きな負担を避けられます。

また、傷跡も小さく済みます。

<特徴3. 日帰りできる>

PDRは局所麻酔のもとで行うため、全身麻酔は不要です。

そのため、入院の必要がなく、年齢や持病などの関係で全身麻酔ができない方も受けられます。

┃3.ほかの治療法との組み合わせも可能

PDRは単独で行うこともできますが、ほかの治療法との組み合わせも可能です。

たとえば、当院ではレーザーで椎間板を蒸散させるPLDD(経皮的レーザー椎間板減圧術)などと組み合わせて治療を行っています。PDRを同時に行うと、術後の回復促進が期待できます。

┃4.当院で行うPDRの流れ

①検査・診察:患者さんの症状や経過を伺い、MRIなどの検査画像をもとに適応を診断します。
②採血:成長因子抽出のため、採血して細胞加工センターに送ります。
③治療:局所麻酔を行い、レントゲンでガイドしながら穿刺針で薬剤を注入します。
④安静・ご説明:しばらく院内で安静にしていただき、注意点などをご説明した後にご帰宅いただけます。
⑤アフターケア:1週間後、1ヶ月後にご来院いただき、経過を評価します。

※PDRの効果が現れるまでの期間には個人差があり、一般的には3〜6ヶ月程度かかります。また、激しいスポーツをすると再発するリスクが高まります。

┃5.頚椎のPDRに関するよくある質問

<Q. 頚椎のPDRと腰椎のPDRには、何か違いがありますか?>

治療の基本的な仕組みは同じですが、首には血管や神経が密集しているため、より精密な手技が求められます。当院では、レントゲン画像によるガイド下で、安全性に配慮しながらPDRを行っています。

<Q. どのような症状の人が頚椎PDRの対象になりますか?>

頚椎椎間板ヘルニアや頚椎椎間板の変性によって、首の痛み、腕や手の痺れなどが起こっている方が主な対象です。ただし、椎間板の状態や症状などによって適応が異なるため、まずはご相談ください。

<Q. PDRを受けた後、日常生活の制限はありますか?>

当日から日常生活に戻っていただけますが、運動やレジャーなどに一定の制限があります。

【再開時期の一般的な目安】

  • 1日後~:自転車の運転
  • 3日後~:温泉・サウナ、プールなど
  • 7日後~:スポーツジム、マッサージ、リハビリなど
  • 14日後~:ヨガ(ねじるような動作)、整体、スポーツバイクなど
  • 30日後~:長時間のスポーツ、ゴルフなど

┃YouTubeでも医療知識を紹介しています

YouTubeでも、院長が腰痛や再生医療を中心にさまざまなトピックをお話ししています。ぜひご覧ください!



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