院長ブログ

  • HOME > 
  • 院長ブログ > 
  • 変形性股関節症の手術や再生医療の費用は?…
公開日:2026.07.08
最終更新日:2026.07.08

変形性股関節症の手術や再生医療の費用は?選択肢と相場を解説


変形性股関節症のイメージ

変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減って痛みが出る病気です。進行すると、歩くのが困難になるなど、日常生活に支障をきたすこともあります。

薬や運動療法で改善が見込めない場合、手術や再生医療などの選択肢が挙がります。しかし、治療にかかる費用が気になる方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、変形性股関節症の手術と再生医療の目安費用を解説します。

<コラム監修者>

田中聡院長

田中聡(たなか さとし)

表参道総合医療クリニック院長


大阪医科大学医学部卒業。救急車搬送が日本で一番多い「湘南鎌倉総合病院」や「NTT東日本関東病院」にて脳神経外科医として脊椎・脊髄疾患、脳疾患、がん患者の治療に従事。その後、稲波脊椎関節病院で脊椎内視鏡、森山記念病院で脳・下垂体の内視鏡の経験。様々な患者様を診療するようになりました。しかし、脳出血や脳梗塞の方は、手術をしても脳機能自体は回復しないため、麻痺は改善しません。また腰痛が改善しなかったり、手術後も痛みやしびれが残る後遺症に悩まされている患者様を見てきて、「現代の医療では解決できない問題を治療したい」と表参道総合医療クリニックを開院しました。開院後、多数の腰痛日帰り手術や、再生医療などを行い、多方面から高い評価をいただいています。

┃1.変形性股関節症の治療選択肢

変形性股関節症の治療法は、重症度に応じて異なります。初期の段階では保存療法を中心に行い、進行期・末期の場合は手術を検討するのが一般的な流れです。

近年では、新しい治療法として再生医療が登場し、変形性股関節症の進行を抑える効果が期待できます。手術や長期の入院を避けたい方にとって、有力な選択肢として注目されています。

<保存療法>

手術をしない治療法を総称して「保存療法」と呼びます。

保存療法の中には、以下のような種類があります。

  • 運動療法:下半身の筋力を鍛え、股関節への負荷を減らす
  • 薬物療法:運動量の確保や適切な姿勢の維持のため、薬を使用して痛みを和らげる
  • 生活習慣の見直し:適正体重より重い場合は減量する、激しいスポーツを控えるなど
  • 家具などの工夫:畳ではなく椅子に座る、敷布団からベッドに変えるなど、股関節に負担をかけやすい家具を変更する

<手術>

変形性股関節症が進行して保存療法では十分に痛みを和らげられない場合や、歩行に支障が出ている場合など、重症例では手術を検討します。手術には、以下のような種類があります。

  • 骨切り術:骨盤・大腿骨のどちらかまたは両方の形を調整し、軟骨が残っている部分で体重を支えられるようにする
  • 人工股関節置換術:傷んだ股関節を取り除き、人工関節に置き換える

<再生医療>

再生医療は、すり減った軟骨の再生を促し、進行の抑制を目指す治療法です。軟骨は基本的に自然再生されない組織ですが、再生医療を活用すれば損傷を修復できる可能性があります。

変形性股関節症がある程度進行しても、再生医療によって進行を抑えることで手術を回避できる場合があります。ただし、骨の変形が進んだ重度の症例には適していない、再生力を活かした治療法なので効果には個人差があるといった点には、注意が必要です。

再生医療にはPRP療法や幹細胞治療などの方法があり、基本的に自由診療です。

  • PRP療法:血液を遠心分離し、血小板の濃度を高めて患部に注入する
  • 幹細胞治療:脂肪などの組織から抽出した幹細胞を培養し、点滴や局所注射で投与する

┃2.変形性股関節症の手術と再生医療の目安費用

<手術の目安費用>

変形性股関節症の手術の目安費用は、以下の通りです(いずれも、保険診療で3割負担の場合)。

  • 骨切り術:25万~45万円程度
  • 人工股関節置換術:50〜70万円程度

検査や入院に関する費用が、別途かかる場合もあります。

ただし、保険診療には高額療養費制度が適用されるため、1ヶ月の自己負担額が一定の上限を超えた場合、超過分については給付を受けられます。なお、上限額は所得に応じて異なります。

<再生医療の目安費用>

変形性股関節症に対する再生医療は自由診療なので、費用はクリニックによって異なります。一例として、当院では以下の金額で変形性股関節症に対する再生医療を行っています。

  • PRP療法:シングル股関節(2V)55万円、ダブル股関節(4V)88万円

  • 幹細胞治療:165万円(片側)

保険診療の手術と比較すると費用負担が大きくなりますが、入院や長期のリハビリが不要なので、日常生活への影響を抑えながら治療を進められます。

┃3.変形性股関節症の再生医療をお考えならご相談ください

当院では、変形性股関節症に対する再生医療として、PRP療法と幹細胞治療を行っています。「症状の進行を抑えてスムーズに歩けるようになりたい」「できれば手術は避けたい」など、患者さんのご希望やお体の状態に合わせて治療法をご提案いたします。

<PRP療法>

採血を行って血小板の濃度を高めた「多血小板血漿(PRP)」を抽出し、股関節に直接注射する治療です。PRPは傷ついた組織の修復を促す成長因子を豊富に含んでおり、炎症を和らげ、関節内の修復を助ける効果が期待できます。

  • 副作用:副作用注射部位の一時的な腫れや痛み、感染など
  • 料金:シングル股関節(2V)550,000円、ダブル股関節(4V)880,000円(税込)

>>PRP療法について詳しくはこちら

<幹細胞治療>

患者さんの脂肪から幹細胞を取り出し、培養したのち股関節に注入する治療です。幹細胞はさまざまな働きを持つ細胞に分化する力を持っており、患部に注入すると組織の修復や機能の再生が期待できます。

  • 副作用:脂肪採取部位・注射部位の腫れや痛み、感染
  • 料金:片側1部位:1,650,000円(税込)

>>幹細胞治療について詳しくはこちら

┃4.よくある質問

<Q 変形性股関節症は自然に治りますか?>

変形性股関節症によって軟骨がすり減ったり骨が変形したりすると、自然には元の状態に戻りません。進行を防ぐためにも、症状の程度に応じて早めに適切な治療を受けることが重要です。

<Q 変形性股関節症の痛みを和らげるにはどうすればよいですか?>

体重管理と筋力トレーニングを行うのが重要です。杖を使って股関節への負担を軽減したり、水中ウォーキングなど股関節に負担がかかりにくい運動を取り入れたりするとよいでしょう。

ただし、痛みが強いときは無理をせず、主治医に痛み止めの処方や注射の相談をするのも一つの方法です。

<Q 保険診療で変形性股関節症の再生医療を受けられますか?>

現時点では、変形性股関節症に対して保険が適用される再生医療はありません(記事公開日時点)。

膝関節に対しては保険適用の再生医療「自家培養軟骨移植(ジャック)」がありますが、股関節への適応はありません。再生医療を希望する場合は、当院でPRP療法や幹細胞治療といった自由診療の再生医療についてご説明しますので、ぜひご相談ください。

┃YouTubeでも医療知識を紹介しています

YouTubeでも、院長が腰痛や再生医療を中心にさまざまなトピックをお話ししています。ぜひご覧ください!



To Top
ご予約・お問合せ 24時間受付WEB予約 日帰り手術・がん治療のご相談