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2026.06.05

右太もも裏の肉離れを起こした村上宗隆選手、治療に使用したPRPについて詳しく解説

2026年5月末に試合中、右太もも裏を肉離れしてしまい、故障者リスト入りした村上宗隆選手。現在は再生医療の1つである「PRP療法」を行い、数日間は治療と休養に専念すると言います。今回は村上選手の怪我の経緯から、治療法に採用された再生医療「PRP療法」について解説します。

┃1,村上宗隆の肉離れと治療について

元東京ヤクルトスワローズで、今季からはMLB(メジャーリーグ)のシカゴ・ホワイトソックスに所属する村上宗隆選手。5月にはア・リーグ月間最優秀新人に選出されるなど大きな活躍を見せていました。

しかし5月29日のタイガース戦で、2塁ゴロを打ち、一塁へ走り抜けたところ、右太ももの裏側(ハムストリング)を負傷。代走を送られ、途中交代をしました。診断は肉離れで、症状の程度は三段階中のグレード2だそうです。現在(6月5日)は負傷者リスト入りしており、復帰までは4~6週間かかると発表されました。

また、今回の治療には組織の修復を早めるため、PRP注射が行われたと発表されています。村上選手は今後、数日間は治療と休養に専念するそうです。

┃2.PRP療法とは

PRP(Platelet-rich plasm)は、日本語で「多血小板血漿(たけっしょうばんけっしょう)」という意味で、これは血小板を濃縮させたもの。血小板は周りの細胞に働きかけて組織の修復を促す働きを持っています。この作用を利用したのが「PRP療法」。患者さんから採血を行った後、採取した血液から血小板を抽出・濃縮し、それを患部に注射して、損傷している組織の修復を促します。また炎症を抑える作用も期待できるため、痛みを軽減する効果も見込めます。

使用するのは患者さん自身の血液なので、副作用が比較的少ないのも特徴です。

┃3.スポーツ外傷治療の新しい選択肢

スポーツをしていると、日常生活以上の負荷が様々な部位にかかってしまいます。その結果、関節や靭帯などを怪我してしまうことも少なくありません。

そこで注目を集めているのがPRP療法。特に海外では10年以上の実績があり、多くのスポーツ選手が治療に取り入れています。治るのに時間がかかる場所でも、回復力を高める効果が期待できるため、早期復帰が見込めます。このほか手術が必要だとされる場合も、自己回復力を高めることで回避できるかもしれません。

安静にしていないといけない症状であれば、PRP療法を実施し、しばらくの間ゆっくりと過ごし、経過を観察します。

重症化しているわけではなく「少し痛みがある」「少し靭帯が伸びてしまっている」といった場合には、治療後に療養期間を取らなくてもいいこともあるので、「治療期間を空けられない」「競技を続けながら対処したい」という人は、PRP療法を試してみるのもいいかもしれません。

>>PRP療法って何?自分の血液から作る再生医療の選択肢

┃4.PRP療法のメリットと注意点

PRP療法にはさまざまなメリットがありますが、注意点もあります。リスクも押さえた上で、適した治療法を検討しましょう。

<PRP療法のメリット>

  • 自分の血液からPRPを抽出するため、アレルギーや拒絶反応のリスクが少ない
  • 手術や入院が不要なので、外来で行うことができる
  • さまざまな疾患に対して効果が期待できる
  • 治療に年齢などの制限がない

<注意点・リスク・限界>

  • 患者自身の再生力を利用した治療法なので、効果の程度や期間には個人差があります
  • 自由診療のため保険が適応されません
  • 新しい治療法なので、長期服用した場合の体への影響が確認されていません

┃5.当院のPRP療法の流れと費用

<当院のPRP療法の流れ>

当院では、以下のような流れでPRP療法を行います。

【診察・カウンセリング】
診察や検査で膝の状態を確認し、PRP療法が適しているか判断します。

【採血・PRPの精製】
患者さんの血液を採取し、遠心分離機を用いて血小板を濃縮したPRPを精製します。

【PRPの注射】
患部にPRPを注射します。採血から注射まで30分程度で終わり、その日のうちにご帰宅いただけます。

<費用>

PRP療法は保険適用外(自由診療)です。当院では、以下の費用で腰痛に対するPRP療法を行っています。

【参考】シングル膝(2V):330,000円

┃6.PRPと併用したい「幹細胞治療」

再生医療はPRPだけではありません。当院では患者様ご自身の体から採取した脂肪細胞をもとに幹細胞を培養し、幹部に注射することで組織の回復を図るASC治療という幹細胞治療を行っております。脂肪由来幹細胞(Adipose-derived Stem Cell)を用いた再生医療の一種で、発がん性のリスクが少ないことやご自身から接種したものなので副作用が少なく体への負担も少ないのが特徴です。

>>「幹細胞治療」について詳しく知る

┃7.まとめ

PRP療法は、自分自身の血液から抽出した成分を利用して組織の修復を助ける再生医療の一つです。スポーツ外傷だけでなく、腰痛や膝など関節痛など、さまざまな疾患に効果が期待できます。手術を避けたい方や、一般的な治療で十分に症状が改善しない方は、お気軽にご相談ください。

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今回の内容はYouTubeでも田中院長がお話ししています。そのほかにも様々ありますので、ぜひご覧ください。



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