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2026.03.24

ストレスが腰痛を引き起こすメカニズム|長引く腰痛のやるべきことと対処法

長い期間、「なんとなく痛い…」という腰痛に悩まされていないでしょうか? それはもしかしたらストレスによる痛みかもしれません。ここではストレスと腰痛の関連性と、その対処法についてご紹介します。

<コラム監修者>

田中聡院長

田中聡(たなか さとし)

表参道総合医療クリニック院長


大阪医科大学医学部卒業。救急車搬送が日本で一番多い「湘南鎌倉総合病院」や「NTT東日本関東病院」にて脳神経外科医として脊椎・脊髄疾患、脳疾患、がん患者の治療に従事。その後、稲波脊椎関節病院で脊椎内視鏡、森山記念病院で脳・下垂体の内視鏡の経験。様々な患者様を診療するようになりました。しかし、脳出血や脳梗塞の方は、手術をしても脳機能自体は回復しないため、麻痺は改善しません。また腰痛が改善しなかったり、手術後も痛みやしびれが残る後遺症に悩まされている患者様を見てきて、「現代の医療では解決できない問題を治療したい」と表参道総合医療クリニックを開院しました。開院後、多数の腰痛日帰り手術や、再生医療などを行い、多方面から高い評価をいただいています。

┃1.腰痛とストレスの関係性

「痛み(疼痛)」の原因と痛みは、交通事故や転倒など、外的に強い衝撃が起きたことで筋が伸びたり、骨が折れたりすることで起こる「障害受容性疼痛」、神経が圧迫されたり、損傷されたりすることで起こる「神経障害性疼痛」、筋系や神経系に異常がないのに痛みが起こる「痛覚変調性疼痛」の大きく3つに分けられます。

腰の痛みに関しても、痛みの法則は例外ではありません。うつ病など心理的にストレスの多い人は腰痛を発症する確率が高い傾向があるというデータも。ここでは心因的要因がどのようにして痛みを引き起こすのかを解説していきます。

人間はストレスがかかると、脳内で分泌される痛みの抑制機能「ドーパミン」「セロトニン」の量が低下してしまいます。これが慢性的な疼痛を引き起こす主な要因。さらに、強いストレスがかかることによって、恐怖、不安、怒りなどの情動反応や快感・不快感の判断などを処理し、「情動の中枢」といえる脳の偏桃体が、過剰に活動してしまうことも分かっています。偏桃体が過活動になると、痛みの信号が遮断されなくなってしまうため、原因不明の痛みが発生してしまうのです。

またストレスは交感神経が優位になってしまうので、血管が収縮して血行不良を起こします。血流が悪化することによって、筋肉がこわばってしまい、慢性的な痛みにつながります。

┃2.心因性腰痛とそれ以外の見分け方

ストレスによる腰痛は、はっきりと診断することが難しい疾患であるため、いくつかの検査を行った上で、総合的に判断をしなければいけません。

まずは圧迫骨折や椎間板ヘルニア、筋肉のこわばりなど、比較的判断しやすい疾患を調べた上で、それらの所見が認められなければ、心理的な負担についてのチェックを行い、診断を行います。

ただし心因性の疼痛には、いくつかの特徴があります。当てはまったらストレスによる腰痛であるかもしれません。

<セルフチェック項目>

  • 「何をしたら痛くなる」「いつ痛くなる」「どのような痛みか」といった痛みの一貫性がない
  • 3ヶ月以上の慢性的な腰痛
  • 通常の痛み止めの効果があまりない

┃3.心因性腰痛の対処法

心因性の腰痛には下記のような対処法があります。

<心理療法>

痛みの原因となっているストレスに対してアプローチする治療法です。特に近年、効果的だとされているのが「認知行動療法」という精神治療の手法の1つ。ストレスの元となる考え方と行動の両面に働きかける治療法で、セラピストとの対話の中で、患者自身は考え方の癖や、偏りに気づき、それを修正する練習を行います。そうすることでネガティブな気持ちから抜け出しやすくしてくれます。

<運動>

痛覚変調性疼痛は、ストレスによって自律神経が乱れて血流が悪くなったり、筋肉がこわばったりしているケースが多く見られます。そのため、ウォーキングやストレッチ、ヨガなどの運動を取り入れ、自律神経を整えるほか、血行促進させる運動が効果的だとされています。

<薬物療法>

痛み止めが聞かない心因性の腰痛には、抗うつ薬や抗不安薬などが、痛みに対して高い効果を発揮します。

┃4.まとめ

当院は腰痛に特化したクリニックとして、様々な患者様の腰痛改善に向き合ってきました。心因性だと診断するためには、確実に骨や筋肉の異常による腰痛疾患ではないと証明しなければいけません。もしも慢性的な腰痛に悩まされている方は、まずは専門機関に相談し、しっかりとした診断を受けましょう。当院でも検査をすることが可能です。もしも気になった方は、お気軽にご相談ください。

お問い合わせ

┃YouTubeでも医療知識を紹介しています

今回の内容はYouTubeでも田中院長がお話ししています。そのほかにも様々ありますので、ぜひご覧ください。



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