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2026.03.25

変形性膝関節症にも保険適用された再生医療「自家培養軟骨ジャック」について徹底解説

2026年1月22日に、帝人の子会社であるジャパン・ティッシュエンジニアリング(J-TEC)は、再生医療等製品の自家培養軟骨「ジャック」が膝の痛みを引き起こす「変形性膝関節症」にも保険適用が拡大されたと発表しました。ただし、保険適用される条件が細かく設けられており、場合によっては保険適用で受けられないことも。ここではジャックとはどういう製品なのか詳しく解説していきます。

<コラム監修者>

田中聡院長

田中聡(たなか さとし)

表参道総合医療クリニック院長


大阪医科大学医学部卒業。救急車搬送が日本で一番多い「湘南鎌倉総合病院」や「NTT東日本関東病院」にて脳神経外科医として脊椎・脊髄疾患、脳疾患、がん患者の治療に従事。その後、稲波脊椎関節病院で脊椎内視鏡、森山記念病院で脳・下垂体の内視鏡の経験。様々な患者様を診療するようになりました。しかし、脳出血や脳梗塞の方は、手術をしても脳機能自体は回復しないため、麻痺は改善しません。また腰痛が改善しなかったり、手術後も痛みやしびれが残る後遺症に悩まされている患者様を見てきて、「現代の医療では解決できない問題を治療したい」と表参道総合医療クリニックを開院しました。開院後、多数の腰痛日帰り手術や、再生医療などを行い、多方面から高い評価をいただいています。

┃1.自家培養軟骨「ジャック」とは

自家培養軟骨ジャック®は、広島大学整形外科の越智光夫教授らの報告で用いられているアテロコラーゲンと同一のコラーゲンを用い、患者さん自身の軟骨細胞を包埋し、培養する製品。株式会社ジャパン・ティッシュエンジニアリングの技術によって生産管理されており、2012年7月27日に承認を受けています。

軟骨の損傷している部分の修復をするほか、それに伴う痛みの緩和、歩行機能の改善を見込むことができます。患者本人の軟骨を採取し、培養しているので移植後の拒絶反応が少ないのが特徴です。

もともと、「外傷性軟骨欠損症」「離断性骨軟骨炎」への保険適用が認められていましたが、今回「変形性膝関節症」にも適用が拡大されました。

>>変形性膝関節症について

<治療の流れ>

【①軟骨の採取】
関節鏡手術で、軟骨を約1.5gほど採取します。

【②培養】
採取された軟骨はJ-TECに送られ、コラーゲンゲル内で約4週間かけて増殖、立体培養していきます。

【③移植】
培養した軟骨を、損傷部に移植します。

┃2.保険適用の条件

そもそも、ジャックを提供する医療機関にも承認条件が厳しく定められており、ジャックを取り扱える医院はまだまだ少ないのが現状です。また変形性膝関節の治療に、ジャックの保険が適用されるには条件があります。ここではその条件についてまとめました。

<①保存療法で改善しない>

変形性膝関節症に対する保存療法には、膝の安定性を高めるため、主に太もも前側を鍛える「運動療法」や、膝に負担を減らすなどの体重管理、膝を温めて血流を良くして痛みを緩和する「物理療法」、サポーターやインソールなどを使って患部を補助する「装具療法」などがあります。

これらの方法を一定期間受けても、痛みなどの症状が緩和しない場合は保険適用条件となります。

<②軟骨欠損面積が2㎠以上>

軟骨の欠損が2㎠以上と大きな場合のみ保険適用されます。目安として、2㎠の欠損は、「軟骨下血に達する損傷」とされるグレード3~4に相当します。

欠損が小さい場合は、ジャックによる治療では保険適用されません。

┃3.変形性膝関節症に対する再生医療

変形性膝関節症に対する再生医療はジャックだけでなく、そのほかにも様々な方法が確立されています。

ここでは当院が取り扱っている治療方法についてご紹介します。

<PRP療法>

PRP療法は、患者さん自身の血液から血小板や成長因子を多く含むPRP(多血小板血漿)を膝に注射する治療です。血小板や成長因子には、炎症を抑え損傷した組織の修復を助ける働きがあります。PRPをフリーズドライ加工して半年間の保存ができ成長因子の含有量も多い「PFC-FD」にも対応しています。

  • 副作用:副作用注射部位の一時的な腫れや痛み、感染など
  • 料金:シングル膝(2V)330,000円、ダブル膝(4V)550,000円(税込)

>>PRP療法について詳しくはこちら

<幹細胞治療>

幹細胞治療は、患者さんの脂肪を採取して幹細胞を培養し、膝に注射する治療です。幹細胞にはさまざまな働きを持つ細胞に分化する力があり、患部に注入することで軟骨などの組織の修復が期待できます。

  • 副作用:脂肪採取部位・注射部位の腫れや痛み、感染
  • 料金:片側1部位:1部位(片側)1,650,000円、2部位(両側)2,200,000円(税込)

>>幹細胞治療について詳しくはこちら

┃4.まとめ

当院は腰痛に特化したクリニックとして、様々な患者様の腰痛改善に向き合ってきました。心因性だと診断するためには、確実に骨や筋肉の異常による腰痛疾患ではないと証明しなければいけません。もしも慢性的な腰痛に悩まされている方は、まずは専門機関に相談し、しっかりとした診断を受けましょう。当院でも検査をすることが可能です。もしも気になった方は、お気軽にご相談ください。

再生医療

┃YouTubeでも医療知識を紹介しています

今回の内容はYouTubeでも田中院長がお話ししています。そのほかにも様々ありますので、ぜひご覧ください。



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