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2026.03.11

頸椎椎間板ヘルニアの症状と原因|日帰り手術と再発防止のための幹細胞治療

頸椎椎間板ヘルニアを発症すると、手に痺れや痛みが出る病気です。多くの場合は自然治癒しますが、進行して重症化すると、端が持てなくなったり、字が綺麗に書けなったりと、細かい手の動きが難しくなってしまいます。このほか頭痛や、眼精疲労も引き起こします。

ここでは、頸椎椎間板ヘルニアの症状や原因、一般的な治療方法に加えて、日帰り手術や幹細胞を使った再生医療についてご紹介します。

<コラム監修者>

田中聡院長

田中聡(たなか さとし)

表参道総合医療クリニック院長


大阪医科大学医学部卒業。救急車搬送が日本で一番多い「湘南鎌倉総合病院」や「NTT東日本関東病院」にて脳神経外科医として脊椎・脊髄疾患、脳疾患、がん患者の治療に従事。その後、稲波脊椎関節病院で脊椎内視鏡、森山記念病院で脳・下垂体の内視鏡の経験。様々な患者様を診療するようになりました。しかし、脳出血や脳梗塞の方は、手術をしても脳機能自体は回復しないため、麻痺は改善しません。また腰痛が改善しなかったり、手術後も痛みやしびれが残る後遺症に悩まされている患者様を見てきて、「現代の医療では解決できない問題を治療したい」と表参道総合医療クリニックを開院しました。開院後、多数の腰痛日帰り手術や、再生医療などを行い、多方面から高い評価をいただいています。

┃1.頚椎椎間板ヘルニアとは

頸椎は、頭蓋骨と胸椎の間にある7つの背骨(椎骨)で構成された首の骨を指します。首を支え、自由な動きを可能にしているほか、椎骨の中心にある脊柱管を通る脊髄神経を保護する役割を担っています。

一方、椎間板とは、椎骨を繋ぐ働きをする機関。クッション上の軟骨組織で、背骨全体の可動性の向上や、衝撃吸収などにも役立っています。

頸椎椎間板ヘルニアとは、頸椎部分に椎間板の外縁部を構成する線維輪が、過剰な負荷や加齢によって損傷してしまい、中心にある髄核が飛び出してしまった状態。そのときに、ヘルニアが頸椎の脊柱管を通る脊髄神経などを圧迫し、痛みや痺れを引き起こします。

首を後ろに反らすと、痛みが強くなったり、腕の筋肉が萎縮してしまうのも疾患の特徴です。

また進行度合いによって、症状の出方や部位が変わっていきます。

<初期症状>

  • 首の後ろに痛みや、肩こりを感じる
  • 首、背中に寝違えたような慢性的な痛みや違和感を覚える

<慢性期>

  • 片側の腕や、手に痺れや怠さ、痛み、むくみが出る
  • 頭痛がする
  • 目が疲れやすい
  • めまいや立ち眩みが起きる

<重症化>

  • 握力が低下する
  • 端やボタンかけ、文字を書くなど、手の細かい動きスムーズにできなくなる「巧緻性運動障害」が起きる
  • 両手、両腕に痺れが発生する
  • 足がつっぱるように感じて、歩きにくくなる
  • 尿が出にくくなるほか、頻尿、失禁など「膀胱直腸障害」が発生する

┃2.頚椎椎間板ヘルニアの原因

頸椎の椎間板ヘルニアは、様々な要因が重なって発生することがほとんどです。ここでは主な原因をご紹介します。

<加齢による変化>

加齢とともに、椎間板の水分量や、関節のコラーゲンが低下するなどして、劣化が進むと、腰椎の安定性が失われます。

<筋肉量の低下>

歳を重ねると、体内の水分保有量が減っていきます。椎間板の水分量も比例して減少するため、弾力性が失われてしまい、衝撃への耐性が落ちた組織は損傷しやすくなってしまいます。また骨密度の低下も、椎間板の変性に関わっていると考えられています。

<仕事環境>

デスクワークが多く、パソコンを長時間同じ姿勢で操作していたり、物流の仕事などで重いものを高頻度で上げ下げしていたりすると、首への負担がかかってしまい、椎間板が損傷してしまうことがあります。

<生活習慣>

スマートフォンなどの見過ぎで、長時間下向きの姿勢が続くと、頭の重さが首に長時間集中してしまいます。すると、頸椎の椎間板に高いストレスを与えてしまい、椎間板ヘルニアのリスクを高めます。

<事故やスポーツなどによる強い衝撃>

交通事故によるむち打ちや、ラグビーや格闘技など強い衝撃のかかるスポーツは、頸椎に過度な負荷をかけてしまう可能性があります。

┃3.頚椎椎間板ヘルニアの治療法

頸椎の椎間板ヘルニアの治療は、一般的に保存療法を行った後、改善が見られなかったら手術を行います。60%から90%は薬物療法やリハビリで自然に治ります。しかし、日常生活に支障が出ている場合や、あまりにも痛みや痺れが強い場合、3ヶ月以上症状が改善されない場合は手術を行うこともあります。

<保存療法>

診断を行った後、経過を観察しながら対症的な療法を行っていきます

【装具療法】
頸椎カラーで首を固定することで、動きを制限し、安静にします。

【薬物療法】
消炎鎮痛剤、筋弛緩薬などを使って炎症や痛みを抑えます。

【神経ブロック】
痛みの原因となる神経の近くに麻酔薬を注射します。服薬などで痛みが改善しない場合に行われます。

【運動療法】
温熱療法や、ストレッチで首や肩の筋肉をほぐし、血流を改善させます。

<手術療法>

手術はいくつかの方法がありますが、ここでは当院で行っている日帰り手術をご紹介します。入院する必要がなく、切開が小さく済むのも特徴です。

<PLDD法(経皮的レーザー椎間板減圧術)>

PLDD

レーザーを椎間板内の髄核に照射して縮小させ、神経の圧迫を軽減する治療法です。1ヶ所あたり15〜30分程度と短時間で完了し、日帰りが可能。1mm程度の穴から治療できるため、術後の出血や痛みも抑えられます。

【主な対象疾患】
椎間板ヘルニア、坐骨神経痛など

【費用】
初回1ヶ所 825,000円(税込)
2ヶ所目以降(椎間加算) 275,000円(税込)

【副作用・リスク】
今まではなかった腰痛、しびれ、筋肉の張り、感染など

>>PLDD法の詳細はこちら

<PED法(経皮的内視鏡下椎間板摘出術)>

PED/>

内視鏡を使用して椎間板を摘出する手術です。細い内視鏡を使って手術を行うため切開幅は約7mmと体への負担を抑えられ、日帰りが可能。PLDD法(レーザー治療)の適応は主に軽度〜中等度の椎間板ヘルニアですが、PED法では重症例にも効果が期待できます。

【主な対象疾患】
椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症など

【費用】
1カ所 1,540,000円(税込)

【副作用・リスク】
術後血腫、感染、神経損傷など

>>PED法の詳細はこちら

<ディスクフロー治療>

ディスクフロー治療

傷を塞ぐ接着剤のような役割を持つ「フィブリン」という物質を患者さんの血液から生成し、椎間板の亀裂を封鎖する治療です。ご自身の血液からつくる自己フィブリンなので、アレルギーや拒絶反応、感染などのリスクを抑えられます。

【主な対象疾患】
椎間板ヘルニア

【費用】
1カ所 1,320,000円(税込)

【副作用・リスク】
内出血、腫れ、発赤、疼痛、かゆみ、変色、圧痛など

※副作用・リスク:内出血、腫れ、発赤、疼痛、かゆみ、変色、圧痛など

>>ディスクフロー治療の詳細はこちら

┃4.椎間板を再生させる可能性のある再生医療

椎間板ヘルニアを取り除いて、神経の圧迫を解消したとしても、神経自体が損傷してしまい痛みが後遺症として残ってしまう場合があります。また、椎間板の損傷が残っているとヘルニア再発のリスクも高まります。

そこで、当院では日帰り手術のほかに、患者さん自身の幹細胞を使った再生医療を提供しています。手術との併用も可能です。

<幹細胞とは>

幹細胞は身体の修復や再生が必要なときに自ら細胞分裂を行い、傷ついたり不足したりした細胞の代わりとなる未分化の細胞です。身体の修復能力を持つので、これまで難しかったとされる症状も治すことができると注目を集めています。

幹細胞は分裂して同じ細胞を作る能力を持った「組織幹細胞」と「多能性幹細胞」の2種類に分けられます。組織幹細胞の中でも間葉系幹細胞は骨髄や脂肪、歯髄、へその緒、胎盤などの組織に存在する体性幹細胞の一種で、さまざまな細胞へ分化することができます。

「幹細胞治療」では、患者自身の体から採取した脂肪細胞をもとに幹細胞を培養。それを患者さんの患部に注入して、損傷部位の修復効果を促します。

下記では、当院で提供する幹細胞治療についてご紹介します。

<PDR法(経皮的椎間板再生治療)>

PDR法(経皮的椎間板修復治療)

患者さんの血液から抽出した成長因子と幹細胞上清液を椎間板に注入し、変性した組織の修復を促進します。注入は穿刺針で行うため、メスでの切開は不要。1ヶ所あたり20〜30分程度で治療が完了し、その日のうちにお帰りいただけます。

【主な対象疾患】
椎間板ヘルニア、椎間板変性症、脊柱管狭窄症、腰椎すべり症、腰椎分離症など

【費用】
1ヶ所 1,100,000円(税込)
2ヶ所 1,210,000円(税込)
3ヶ所 1,320,000円(税込)
4ヶ所 1,430,000円(税込)

【副作用・リスク】
内出血、腫れ、発赤、疼痛、かゆみ、変色、圧痛、筋肉痛、腰の違和感など

>>PDR法の詳細はこちら

<SAST>

SASTとは「spine adipose-derived stem cell transplant」の略称で、「脊椎幹細胞移植術」とも言われます。椎間板や頸椎、腰椎に対して脂肪由来幹細胞を移植することで、損傷した組織の再生、修復を促して腰痛の改善を図ります。自己脂肪由来幹細胞が免疫抑制因子や抗炎症因子を分泌する機能を持つことを利用し、損傷した椎間板や脊椎の再生や修復を促し腰痛の改善を図る治療法です。治療に使う脂肪由来幹細胞は患者自身から摂取した脂肪を元に培養します。そのため体に戻したときにも副作用のリスクが低いのも特徴です。

>>SASTの詳細はこちら

┃5.まとめ

当院では単に頸椎椎間板ヘルニアを治療するだけでなく、再生医療を組み合わせることで、より効果を見込める治療に取り組んでいます。もしも頸椎椎間板ヘルニアにお悩みの方はお気軽にご相談ください。

お問い合わせ

┃YouTubeでも医療知識を紹介しています

今回の内容はYouTubeでも田中院長がお話ししています。そのほかにも様々ありますので、ぜひご覧ください。



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