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2026.02.04

関節が壊れていく自己免疫疾患「関節リウマチ」とは?原因や症状を解説


指が痛い図

関節リウマチは、免疫に異常が起きて自分の体を攻撃する「自己免疫疾患」の一つです。関節に炎症が続き、放置すると関節の破壊や変形につながる場合もあります。

日本には82万5000人ほどの関節リウマチ患者がいると推定されており、2025年に自民党の総裁となった高市早苗氏も関節リウマチを公表しています。今回は、関節リウマチの原因と症状に加え、一般的な治療法と関節を再生できる可能性がある「幹細胞治療」の可能性も解説します。

<コラム監修者>

田中聡院長

田中聡(たなか さとし)

表参道総合医療クリニック院長


大阪医科大学医学部卒業。救急車搬送が日本で一番多い「湘南鎌倉総合病院」や「NTT東日本関東病院」にて脳神経外科医として脊椎・脊髄疾患、脳疾患、がん患者の治療に従事。その後、稲波脊椎関節病院で脊椎内視鏡、森山記念病院で脳・下垂体の内視鏡の経験。様々な患者様を診療するようになりました。しかし、脳出血や脳梗塞の方は、手術をしても脳機能自体は回復しないため、麻痺は改善しません。また腰痛が改善しなかったり、手術後も痛みやしびれが残る後遺症に悩まされている患者様を見てきて、「現代の医療では解決できない問題を治療したい」と表参道総合医療クリニックを開院しました。開院後、多数の腰痛日帰り手術や、再生医療などを行い、多方面から高い評価をいただいています。

┃1.関節リウマチの原因は免疫の異常

関節リウマチは、本来は体を守るはずの免疫が、何らかのきっかけで自分自身の組織を攻撃してしまうことで起こります。このように免疫が自分を攻撃する病気を総称して「自己免疫疾患」と呼び、関節リウマチはその代表例です。

関節リウマチの場合、主に関節の動きをスムーズにする滑膜が異常な免疫のターゲットとなり、炎症を起こします。

<なぜ免疫が異常を起こすのか>

免疫システムが異常を起こすメカニズムは、現時点でははっきりと解明されていません。しかし、一つではなくさまざまな原因が重なって発症すると考えられています。

【主な発症要因の例】

  • 細菌・ウイルスへの感染
  • ストレス
  • 過労
  • 喫煙
  • 出産
  • 外傷
  • 遺伝的な影響

<関節リウマチにかかりやすい人>

関節リウマチはどの年代でも発症する可能性がありますが、特に30代から50代の女性に多く見られます。女性に多い病気ですが、男性も発症する場合はあります。また、高齢になってから発症するケースも少なくありません。

また、生活習慣も発症リスクに関わっています。たとえば喫煙習慣や歯周病などが、関節リウマチの発症・悪化リスクに影響するとわかっています。

┃2.関節リウマチの症状は関節の破壊

関節リウマチでは、炎症によって関節が徐々に破壊されていきます。症状の現れ方や進行スピードには個人差があり、良くなったり悪くなったりを繰り返すケースもあれば、一定程度の症状が長期間続くケースもあります。

<関節の症状>

関節リウマチの初期症状は、関節の腫れ、痛み、起床時のこわばりなどです。特に、朝起きたときに手が動きにくく、ボタンの留め外しが難しいといったケースがよく見られます。多くの場合は左右対称に症状が現れ、関節の腫れを触るとゴムまりのようにやわらかいのも特徴的です。

初期に炎症が起こりやすいのは、指などの小さな関節です。進行するにつれて、手首、ひじ、肩、ひざ、股関節といった大きな関節にも炎症が広がっていきます。

炎症が続くと関節が徐々に破壊されて変形し、可動域が狭くなります。関節がうまく動かないために日常生活に支障が出たり、痛みで眠れなかったりするケースも珍しくありません。

<全身の症状>

関節症状だけでなく、だるさ(倦怠感)、微熱、食欲不振、体重減少、貧血といった全身症状も見られます。涙腺や唾液腺などに炎症が起きて乾燥するシェーグレン症候群を合併する場合もあります。

また、血管が炎症を起こして目の充血や皮膚のしこり・斑点、心筋梗塞、胸水の貯留などが現れる難治性の関節リウマチを「悪性関節リウマチ」と呼びます。

┃3.関節リウマチの一般的な治療法

関節リウマチは、早期に診断して治療を開始できれば、進行を抑えられる可能性が高まります。近年は治療選択肢が増え、症状のコントロールを目指せるようになりました。

治療の中心は薬物療法で、必要に応じてリハビリテーションや手術を組み合わせます。

<薬物療法>

治療フェーズや症状などを考慮し、以下のような薬剤の使用を検討します。

  • 抗リウマチ薬:免疫の異常な働きを調節し、病気の進行を根本から抑制することを目指す基本的な薬剤です。効果が現れるまでには、一般的に数週間から数ヶ月かかります。
  • 生物学的製剤:炎症を引き起こす特定の物質の働きを抑える、バイオテクノロジーを用いて作られた薬剤です。抗リウマチ薬で十分な効果が得られない場合に検討します。
  • JAK阻害薬:炎症に関わる酵素(JAK)の働きを阻害する薬です。抗リウマチ薬や生物学的製剤の効果が見られない場合に検討します。
  • 非ステロイド性抗炎症薬:関節の痛みなどの症状を和らげる薬です。病気の進行を止める効果はありません。
  • ステロイド:痛みなどの症状を素早く改善します。即効性がある薬剤ですが、長期間の使用にはリスクがあります。

<リハビリテーション>

関節を動かさないでいると、関節が固まったり、筋肉が衰えたりしてしまうため、リハビリテーションを行うことも大切です。

代表的なリハビリテーションである「リウマチ体操」では、関節の可動域を維持・拡大し、筋力を保つ訓練を行います。

また、患部を温めたり冷やしたりする理学療法を行う場合もあります。温熱と冷却のどちらが適切かは、そのときの関節の状態によるため、医師の指導のもとで行うことが重要です。

<手術>

進行度によっては、破壊された膝や股関節を人工関節に置き換える「人工関節置換術」などの手術を検討する場合もあります。症状や生活への影響を考慮して、適応を判断するのが重要です。

┃4.幹細胞治療によって壊れた関節を回復できる可能性も

破壊された関節は、自然には元に戻りません。しかし、近年では再生医療の進歩により、炎症の抑制に加えて傷ついた組織を修復できる可能性も出てきました。

変形した関節を完全に元通りに戻すのは難しい場合もありますが、痛みの軽減や進行抑制の効果は見込めます。

当院では、幹細胞治療をはじめとした再生医療を提供しています。

<当院の幹細胞治療>

患者さん自身から採取した脂肪由来の幹細胞を培養し、患部に投与します。幹細胞にはさまざまな組織の細胞へと分化する力があり、傷ついた軟骨などの再生が期待できます。

  • 診察料:11,000円
  • 血液検査:16,500円
  • 自己脂肪由来間葉系幹細胞投与1回(1億個):1,650,000円
  • 細胞保管費用(2年目以降):44,000円

※効果には個人差があります
※新しい治療法なので、長期的な有効性やリスクがわかっていない可能性があります

>>幹細胞治療について詳しくはこちら

関節リウマチに対する再生医療については、以下の記事でも詳しく解説しています。

>>「治らない」と言われた関節リウマチに再生医療で挑む、幹細胞治療で目指す未来とは?

┃5.まとめ

関節リウマチは、免疫の異常で関節に炎症が起きて関節が壊れていく病気です。壊れた関節が自然に元に戻ることはないものの、近年では幹細胞治療によって修復が目指せる可能性も出てきました。当院では患者さんのニーズに応じた再生医療を提供しておりますので、ぜひご相談ください。

┃YouTubeでも医療知識を紹介しています

YouTubeでも田中院長が医療知識をお話ししています。そのほかにも様々ありますので、ぜひご覧ください。



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