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2026.01.10

仙腸関節障害と椎間板ヘルニアの違いは?症状や治療法もそれぞれ解説


椎間板ヘルニア 仙腸関節障害のイメージ

仙腸関節障害と椎間板ヘルニアは、症状がよく似ています。しかし、仙腸関節障害と椎間板ヘルニアは違う部位に起こる疾患であり、治療法も異なります。痛みを改善するには、適切な診断が重要です。

そこで今回は、仙腸関節障害と椎間板ヘルニアの症状の違いやそれぞれの一般的な治療法、さらに当院で行っている日帰り手術についても解説します。

<コラム監修者>


田中聡院長

田中聡(たなか さとし)

表参道総合医療クリニック院長


大阪医科大学医学部卒業。救急車搬送が日本で一番多い「湘南鎌倉総合病院」や「NTT東日本関東病院」にて脳神経外科医として脊椎・脊髄疾患、脳疾患、がん患者の治療に従事。その後、稲波脊椎関節病院で脊椎内視鏡、森山記念病院で脳・下垂体の内視鏡の経験。様々な患者様を診療するようになりました。しかし、脳出血や脳梗塞の方は、手術をしても脳機能自体は回復しないため、麻痺は改善しません。また腰痛が改善しなかったり、手術後も痛みやしびれが残る後遺症に悩まされている患者様を見てきて、「現代の医療では解決できない問題を治療したい」と表参道総合医療クリニックを開院しました。開院後、多数の腰痛日帰り手術や、再生医療などを行い、多方面から高い評価をいただいています。

┃1.仙腸関節障害と椎間板ヘルニアの違い

仙腸関節障害と椎間板ヘルニアの症状は似ていますが、痛みの原因やメカニズムは異なります。まずは、それぞれどのような疾患なのか、そして症状にどのような特徴があるのか解説します。

<仙腸関節障害とは>

仙腸関節障害は、骨盤にある「仙腸関節」という部分が原因で痛みが発生している状態です。

仙腸関節は、背骨の根元にある「仙骨」と、仙骨の左右に張り出す「腸骨」をつなぐ関節です。靭帯によって強く固定されており数mm程度しか動きませんが、背骨の土台として上半身の重さを支え、バランスを取る役割があります。

仙腸関節障害は、仙腸関節に負荷がかかって動きが悪くなり、腰やお尻、下肢に痛みが生じた状態です。

【症状の特徴】

多くの場合、仙腸関節障害では腰の片側に痛みが生じます。お尻や鼠径部(脚の付け根)、下肢まで痛む場合もあります。

長時間椅子に座り続けたり、仰向けで寝たりすると痛みが強くなります。歩き始めに痛くなり、しばらく歩いていると徐々に症状が和らいでくるのも特徴です。

仙腸関節障害(仙腸関節痛)についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

>>妊娠でも起こる「仙腸関節痛」とは|腰痛の原因と再生医療による治療法

<椎間板ヘルニアとは>


椎間板ヘルニアの図

椎間板ヘルニアは、椎間板が突出して神経を圧迫する病気です。

背骨は「椎骨」という骨が積み重なってできています。椎間板は椎骨と椎骨の間に挟まっており、衝撃を和らげるクッションの役割を果たしています。

椎間板は、外側を囲む「線維輪」と、その内側にあるゼリー状の柔らかい組織である「髄核」で構成されています。椎間板は、年齢による変性や運動による負荷によって変形してしまう場合があり、神経を圧迫して腰や下肢の痛み・痺れなどが起きます。

【症状の特徴】

椎間板ヘルニアの主な症状は腰痛、お尻、下肢の痛みや痺れです。神経が圧迫されている位置によって、症状が出る場所や範囲が異なります。足の痛みや痺れは、片側に出ることもあれば両側に出ることもあります。

しばらく歩いていると足の痛みが強くなり、少し休むとまた歩けるようになる「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」という症状が出る場合もあります。さらに、重症化すると足の筋力低下や排尿・排便障害といった神経症状が出ることもあります。

椎間板ヘルニアについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

>>激痛で歩けない!「椎間板ヘルニア」の解説と応急処置をご紹介

┃2.仙腸関節障害と椎間板ヘルニアはどのように見分けるのか

症状の原因を特定するため、以下のような検査を行います。

  • 問診:いつから痛むのか、どのような動作で痛みが強くなるのか、安静時の痛みはどうかなど、症状の詳細を聞き取ります。
  • フィンガーテスト:普段痛みが出る場所を患者さんに指で押してもらいます。仙腸関節障害の診断に役立ちます。
  • 触診:医師が腰や骨盤周りを手で押し、関節の動きや圧痛の有無を確認します。特定の部位を押したり動かしたりして痛みが誘発されるかを調べるテストを行う場合もあります。
  • 画像検査:レントゲン検査やMRI検査を行います。椎間板ヘルニアはMRI検査で診断でき、反対に仙腸関節障害では画像検査で異常が見つからない場合がほとんどです。

┃3.仙腸関節障害と椎間板ヘルニアの一般的な治療法

仙腸関節障害と椎間板ヘルニアは、症状が似ていても治療法が異なります。適切な診断を行った上で、治療法を選択するのが大切です。

<仙腸関節障害の一般的な治療法>

まずは、骨盤ベルトによる固定や消炎鎮痛剤(痛み止め)の服用、ストレッチ・リハビリテーションなどで改善を目指します。痛みが強く日常生活に支障がある場合には、仙腸関節に局所麻酔を注入する「仙腸関節ブロック注射」を行うこともあります。

このような治療をしても症状がよくならない場合は手術を行うケースもありますが、ごく稀です。

<椎間板ヘルニアの一般的な治療法>

ヘルニアが自然に吸収されて神経の圧迫が取れる場合もあるため、重度でなければ保存療法を行って様子を見るのが一般的です。

まずは、痛み止めの内服やコルセットなどの装具療法を行い、痛みが落ち着いてきたらリハビリテーションを行います。痛みが激しい場合には、神経の近くに麻酔薬を注入する「神経ブロック注射」を行うこともあります。

保存療法を続けても痛みが改善しない場合や神経症状が出ている場合、ヘルニアを摘出する手術を検討します。保険適用される手術では、1週間程度の入院が必要になる場合もあります。

椎間板ヘルニアの手術について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

>>椎間板ヘルニアの手術にはどんな種類がある?入院期間を抑える方法も解説

┃4.当院で行う椎間板ヘルニアの日帰り手術と再生医療

当院では、自由診療で日帰りの手術やレーザー治療、再生医療を行っています。入院を避けたい方や体の負担を抑えたい方に適しており、全身麻酔ができない方でも手術を受けられる可能性があります。

※いずれも自由診療です。

<PLDD法(経皮的レーザー椎間板減圧術)>

PLDD

背中に針を刺して椎間板の髄核にレーザーを照射し、ヘルニアを縮小させる治療です。傷跡は1mm程度と小さく、出血も少なくすみます。主に軽度〜中等度の椎間板ヘルニアが対象となる治療法です。

※重度の椎間板ヘルニアなど、ほかの術式のほうが適しているケースもあります。
※効果には個人差があります。多くの場合は1〜3ヶ月で効果が現れますが、これより早く効果が出るケースもあれば、長くかかるケースもあります。
※副作用・リスク:今まではなかった腰痛、しびれ、筋肉の張り、感染など
※費用(税込):初回1ヶ所 1,045,000円、2ヶ所目以降(椎間加算) 275,000円

>>PLDDの詳細はこちら

<PED(経皮的内視鏡下椎間板摘出術)>

PED

直径7mmの細い内視鏡でヘルニアを摘出する手術です。7〜8mm程度の小さな傷ですみ、日帰りできるため早期の社会復帰が可能。術後の痛みや合併症のリスクも抑えられます。重度の椎間板ヘルニアにも対応できる方法です。

※副作用・リスク:術後血腫、感染、神経損傷など
※費用(税込):1ヶ所 1,540,000円(税込)

>>PEDの詳細はこちら

<ディスクフロー治療>

ディスクフロー治療

傷を塞ぐ接着剤のような役割を持つ「フィブリン」という物質を患者さんの血液から生成し、椎間板の亀裂を封鎖する治療です。ご自身の血液からつくる自己フィブリンなので、アレルギーや拒絶反応、感染などのリスクを抑えられます。

※副作用・リスク:内出血、腫れ、発赤、疼痛、かゆみ、変色、圧痛など
※費用
1ヶ所:1,320,000円
2ヶ所:1,430,000円
3ヶ所:1,540,000円
4ヶ所:1,650,000円

>>ディスクフロー治療の詳細はこちら

<PDR(経皮的椎間板再生治療)>

PDR法(経皮的椎間板修復治療)

患者さんの血液由来の成長因子と幹細胞培養上清液を穿刺針で椎間板に注入し、修復を促す治療です。

1箇所:1,100,000円
2箇所:1,210,000円
3箇所:1,320,000円
4箇所:1,430,000円

※すべて税込み

>>PDRの詳細はこちら

┃5.まとめ

仙腸関節障害と椎間板ヘルニアは、腰痛や下肢痛など症状が似ているものの治療法が異なります。自己判断で放置せず、適切な診断と治療を受けましょう。

当院では、椎間板ヘルニアをはじめとした脊椎疾患に対して、日帰り手術や再生医療を行っております。生活スタイルや仕事の事情にも配慮した治療法をご提案しますので、ぜひご相談ください。

┃YouTubeでも医療知識を紹介しています

YouTubeでも田中院長が腰痛や再生医療に関する情報をお届けしています。さまざまな情報を発信しておりますので、ぜひご覧ください。



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