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2025.12.20

糖尿病に対する幹細胞治療の効果とは?一般的な治療法との違いを解説

糖尿病 幹細胞治療

糖尿病の治療というと、食事、運動、薬の内服・注射などを思い浮かべる方が多いでしょう。これらの治療法は現在の糖尿病治療の基本であり、合併症を防ぐうえで非常に重要です。

一方で、近年では膵臓の機能そのものの回復を目指す再生医療の一種「幹細胞治療」が登場し、新しい選択肢として注目されています。今回は、糖尿病の一般的な治療法を整理したうえで、幹細胞治療にはどのような効果が期待できるのか解説します。

<コラム監修者>

田中聡院長

田中聡(たなか さとし)

表参道総合医療クリニック院長


大阪医科大学医学部卒業。救急車搬送が日本で一番多い「湘南鎌倉総合病院」や「NTT東日本関東病院」にて脳神経外科医として脊椎・脊髄疾患、脳疾患、がん患者の治療に従事。その後、稲波脊椎関節病院で脊椎内視鏡、森山記念病院で脳・下垂体の内視鏡の経験。様々な患者様を診療するようになりました。しかし、脳出血や脳梗塞の方は、手術をしても脳機能自体は回復しないため、麻痺は改善しません。また腰痛が改善しなかったり、手術後も痛みやしびれが残る後遺症に悩まされている患者様を見てきて、「現代の医療では解決できない問題を治療したい」と表参道総合医療クリニックを開院しました。開院後、多数の腰痛日帰り手術や、再生医療などを行い、多方面から高い評価をいただいています。

┃1.糖尿病の一般的な治療法

糖尿病にはⅠ型とⅡ型がありますが、大部分を占めるのは生活習慣が深く関係するⅡ型糖尿病です。

Ⅱ型糖尿病では、血液中の糖を細胞に取り込む役割を担うインスリンの働きが低下し、血糖値が高い状態が続きます。その結果、血管や神経が徐々にダメージを受け、目、腎臓、神経などに合併症が生じます。

インスリンの働きが低下する原因には、インスリンの分泌量の減少と、インスリンが作用しにくくなる「インスリン抵抗性」があります。

これらの状態を改善・補助するために、食事療法、運動療法、薬物療法を行うのが一般的です。

<食事療法>

摂取エネルギーを適正範囲に保ちながら、栄養バランスの取れた食事を摂る方法です。炭水化物・タンパク質・脂質のバランス(PFCバランス)や、ビタミン、ミネラル、食物繊維などの摂取も意識します。

絶対に食べてはいけない食品は基本的にありませんが、塩分や脂質の摂りすぎには注意しましょう。食べすぎてしまった翌日は食事量を控えめにするなど、調整が重要です。

<運動療法>

運動によって筋肉量が増え、体脂肪が減ると、インスリンの効きがよくなり血糖値が下がりやすくなります。「少しきつい」と感じる程度の有酸素運動や、筋力トレーニングを行うとよいでしょう。

ただし、運動は一時的に行うだけでは効果が持続しません。無理のない範囲で、継続することが重要です。

<薬物療法>

できるだけ食事療法や運動療法で血糖値をコントロールするのが理想ですが、それだけでは改善が難しい場合、内服薬や注射薬などの薬物療法を検討します。

内服薬には、インスリンの働きを助けるものや、糖の吸収・分解・排泄を調整するものなどがあり、患者さんの症状やインスリンの分泌量に合わせて適切な薬剤を選択します。

それでも十分な効果が得られない場合、インスリンを補ったり分泌を促したりする注射薬を検討します。

┃2.糖尿病に対する幹細胞治療の効果

幹細胞治療は、細胞が本来持っている再生力を活かし、組織の回復を目指す再生医療の一つです。幹細胞はさまざまな細胞に分化する能力を持っており、損傷した機能を取り戻せる可能性があります。

糖尿病に対する幹細胞治療では、膵臓でインスリンを産生するβ細胞の再生が期待できます。さらに、細胞がインスリンを取り込む働きも向上するため、インスリン抵抗性の改善も見込めます。一般的な薬物療法とは異なり、膵臓の機能回復そのものを目指せる点が特徴です。

インスリンが膵臓で十分に分泌されるようになれば、内服薬や注射薬を減薬できる可能性もあるでしょう。また、糖尿病によってダメージを受けた組織や神経を修復する作用も期待できます。

┃3.幹細胞治療のメリット・デメリット

幹細胞治療はさまざまなメリットがある一方、新しい治療であるためリスクも存在します。

<メリット>

  • 患者さん自身の細胞を使っているので、副作用を抑えられます
  • 根本的な治療につながる可能性があります
  • 入院の必要がなく、外来で治療できます

<デメリット>

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