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公開日:2025.12.16
最終更新日:2026.07.29

脊柱管狭窄症手術後に行うリハビリテーションの内容とは? 術後の通院が不要な日帰り手術も紹介

脊柱管狭窄症 手術 リハビリ

脊柱管狭窄症の手術を検討するのは、保存療法で十分な改善が得られない場合や、排尿障害などの神経症状がみられる場合などです。一般的には入院して手術を行い、入院中から退院後にかけてリハビリを続けていきます。

しかし、近年では入院や術後の定期的な通院が不要な日帰り手術も登場するなど、選択肢が広がってきました。そこで今回は、脊柱管狭窄症手術後のリハビリ内容と、日帰り手術の選択肢について解説します。

<この記事のポイント>

  • 保険診療の手術では、筋力トレーニングやストレッチなどのリハビリを行う
  • 腰へ負担がかかりにくい動き方を身につけるのもリハビリの目的
  • リハビリ不要で手術当日に歩行できる自由診療の日帰り手術も選択肢

<コラム監修者>

田中聡院長

田中聡(たなか さとし)

表参道総合医療クリニック院長


大阪医科大学医学部卒業。救急車搬送が日本で一番多い「湘南鎌倉総合病院」や「NTT東日本関東病院」にて脳神経外科医として脊椎・脊髄疾患、脳疾患、がん患者の治療に従事。その後、稲波脊椎関節病院で脊椎内視鏡、森山記念病院で脳・下垂体の内視鏡の経験。様々な患者様を診療するようになりました。しかし、脳出血や脳梗塞の方は、手術をしても脳機能自体は回復しないため、麻痺は改善しません。また腰痛が改善しなかったり、手術後も痛みやしびれが残る後遺症に悩まされている患者様を見てきて、「現代の医療では解決できない問題を治療したい」と表参道総合医療クリニックを開院しました。開院後、多数の腰痛日帰り手術や、再生医療などを行い、多方面から高い評価をいただいています。

┃1.脊柱管狭窄症手術後のリハビリ内容

手術後の安静期間が長くなりすぎると筋力が低下してしまうため、できるだけ早期から以下のようなリハビリを行います。保険診療の手術の場合、退院後も一定期間は通院してリハビリを継続するのが一般的です。

<筋力トレーニング>

体幹や下肢の筋肉を鍛えます。筋力を鍛えることで体重を支える腰の負担が軽減できるため、脊柱管狭窄症の再発予防につながります。

<日常生活動作の訓練>

腰への負担がかかりにくい日常生活動作ができるよう、動きを改善する訓練です。たとえば、ベッドから起き上がるときや椅子から立ち上がるときに、できるだけ腰を捻ったり反らしたりしないような動作を身に付けます。

<歩行訓練>

入院して手術を行う場合、手術の翌日から歩行を開始するのが一般的です。必要に応じて歩行器などを使用しながら徐々に歩く距離を伸ばしていき、歩き方の指導も行います。

<ストレッチ>

関節が固まらないよう、可動域を保つためのストレッチを行います。硬くなった筋肉や関節がストレッチによってほぐれると、適切な姿勢が維持しやすくなる効果も期待できます。

┃2.脊柱管狭窄症手術の種類と入院期間

脊柱管狭窄症の手術は、大きく分けて「除圧術」と「除圧固定術」の2種類です。

  • 除圧術:肥厚した靭帯や変形した骨を切除し、神経の通り道を広げて症状の改善を目指す
  • 除圧固定術:除圧に加え、金属のボルトなどで背骨を固定する

背骨のぐらつき(不安定性)が小さい場合には除圧術、不安定性が強い場合には除圧固定術を選択するのが一般的です。除圧固定術を行うと背骨のぐらつきは抑えられますが、腰の動きに制限がかかる、手術による体への負担が大きく入院期間が長くなるといった注意点もあります。

近年では、内視鏡を用いて小さな傷から行う低侵襲手術も普及してきています。代表的なものに、MEL(内視鏡下椎弓切除術)やPEL(経皮的内視鏡下椎弓切除術)があります。

入院期間の目安は、それぞれ以下のとおりです。

  • 切開を伴う手術:2〜3週間程度
  • MEL(内視鏡下椎弓切除術):4日〜1週間程度
  • PEL(経皮的内視鏡下椎弓切除術):日帰り(入院不要)

脊柱管狭窄症手術の種類について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

>>脊柱管狭窄症の手術の種類は?選び方や体の負担が少ない低侵襲手術も紹介

┃3.退院後の過ごし方・やってはいけないこと

退院後は腰に負担がかかる動きを避けつつ、無理のない範囲で体を動かして筋力の維持に努めましょう。体を動かさずにいると、筋力が低下したり関節が固まったりして、腰への負担が増加するリスクがあります。

ただし、負荷のかけすぎには重要です。痛みが強くなったり残ったりする場合は運動量が多い可能性があるため、医師と相談の上で運動の内容や時間を調整するとよいでしょう。

┃4.仕事への復帰はいつ頃から可能?

仕事に復帰できる時期は、仕事内容によって異なります。

デスクワークであれば1ヶ月以内に復帰できる場合もありますが、立ち仕事や力仕事の場合、2ヶ月以上の休養が必要になることも少なくありません。

┃5.術後の通院が不要で早期の復帰も可能な日帰り腰痛手術

できるだけ早く仕事・生活に復帰したい場合や、術後に通院するための時間が取れない場合などは、日帰り手術を検討するのもよいでしょう。

脊柱管狭窄症の日帰り手術であるPELは、1週間後、1ヶ月後などの経過観察はありますが、入院やリハビリのための頻繁な通院は不要。デスクワークなどのあまり体を動かさない仕事なら、翌日から復帰できる場合もあります。

PEL(脊柱管狭窄症内視鏡下手術)

>>PELについて詳しくはこちら

┃5.まとめ

脊柱管狭窄症手術後のリハビリでは、歩行や動作の訓練、筋力トレーニング、ストレッチなどを行います。入院・リハビリの期間は手術法によって異なりますが、職場復帰に1ヶ月以上かかる場合もあります。

入院や通院の負担を抑えたい方は、日帰り手術を検討してみるとよいでしょう。当院では、患者さんのご希望に応じた治療法を提案いたしますので、ぜひご相談ください。

┃YouTubeでも医療知識を紹介しています

今回の内容はYouTubeでも田中院長がお話ししています。そのほかにも様々ありますので、ぜひご覧ください。



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