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2026.01.21

「腰部脊柱管狭窄症」保険診療と自由診療どっちがオススメ?

腰の痛みや足のしびれがひどくなって歩くのもつらい――。その症状、もしかしたら「腰部脊柱管狭窄症」かもしれません。この病気は中高年以降に多く見られるもので、足に痛みや痺れが出るほか、重症化すると最終的に手術が必要になるケースも。いざ手術を検討する段階になると、次に気になるのは「保険診療と自由診療、どっちがいいの?」「手術費用はどのくらい?」「入院やリハビリの期間は?」といった現実的な疑問です。この記事では、腰部脊柱管狭窄症に対する保険診療と自由診療の違いを中心に、手術費用・入院期間・設備や対象医療などをわかりやすく比較解説します。

<コラム監修者>

田中聡院長

田中聡(たなか さとし)

表参道総合医療クリニック院長


大阪医科大学医学部卒業。救急車搬送が日本で一番多い「湘南鎌倉総合病院」や「NTT東日本関東病院」にて脳神経外科医として脊椎・脊髄疾患、脳疾患、がん患者の治療に従事。その後、稲波脊椎関節病院で脊椎内視鏡、森山記念病院で脳・下垂体の内視鏡の経験。様々な患者様を診療するようになりました。しかし、脳出血や脳梗塞の方は、手術をしても脳機能自体は回復しないため、麻痺は改善しません。また腰痛が改善しなかったり、手術後も痛みやしびれが残る後遺症に悩まされている患者様を見てきて、「現代の医療では解決できない問題を治療したい」と表参道総合医療クリニックを開院しました。開院後、多数の腰痛日帰り手術や、再生医療などを行い、多方面から高い評価をいただいています。

┃1.腰部脊柱管狭窄症とは?手術が必要なケース

「腰部脊柱管狭窄症」とは腰の背骨の中を通る「脊柱管(せきちゅうかん)」という神経の通り道が、何らかの原因で狭くなり、中を通る神経が圧迫される病気です。

脊柱管狭窄症の症状

<主な原因>

腰部脊柱管狭窄症の多くは、加齢による骨や靭帯の変化が原因です。以下のような変化が関与します。

  • 椎間板の変性・膨隆
  • 靭帯(黄色靭帯など)の肥厚
  • 骨の変形(骨棘=こつきょく)
  • 椎間関節の変性
  • すべり症による背骨のズレ

こうした変化が積み重なると、脊柱管が狭くなり、神経が圧迫されてしまいます。

<症状・重症度に合わせた治療法>

腰部脊柱管狭窄症の治療は一般的に「医師による診断」によって治療法が変わります。
診断にはCT(レントゲン)やMRI検査などの画像による診断が行われますが、症状が軽度であれば保存療法、中~重度であれば手術が必要となるケースがあります。

保存療法を行っても症状が続く、または悪化している場合も手術が必要です。症状が悪化したまま放置してしまうと、神経細胞にダメージが残ってしまい、手術をしても痛みや痺れが後遺症として残ってしまう場合があるので、自己判断せず、医師に相談しながら治療を進めましょう。

<保存療法>

  • 薬物療法(鎮痛剤、神経の血流改善薬など)
  • ブロック注射
  • 運動療法(リハビリ)

<手術が検討される状況>

  • 安静にしても激しい痛みやしびれが続く
  • 間欠性跛行(長距離歩けず、座ると回復)で日常生活が困難
  • 排尿・排便障害が出ている
  • 長期間にわたり保存療法でも効果がみられない

┃2.保険診療と自由診療の違い

腰部脊柱管狭窄症における保険診療と自由診療の違いをまとめました。

<費用>

保険適応の場合、患者さんの収入や年齢などに応じて、国が治療費の7~10割を負担します。また治療後との料金は一部例外を除いて全国一律で決められています。

一方、自費治療の場合は、治療費の全額を患者さんが負担する必要があります

<保険診療のメリット・デメリット>

【メリット】
・自己負担が少なくすむ

【デメリット】
・厚生労働省から指定されているものしか選べないので、治療法の選択肢が狭まってしまう
・レントゲン検査とMRI検査を同日に行うことが難しいなど、治療開始までの期間が長くなることがある

<自費診療のメリット・デメリット>

【メリット】
・保険診療では認められてない低侵襲手術など新しい技術の治療法が受けられる
・日帰りや短時間での治療方法も選択肢に含まれるので、早期の社会復帰が望まれる
・施術後の動きに制限の出にくい治療法も選択肢に入る

【デメリット】
・全額負担となるので、保険診療に比べて高額になる

┃3.保険診療と自由診療、どっちがおすすめ?

では、腰部脊柱管狭窄症の治療は保険診療と自由診療どちらがオススメなのでしょうか?それぞれ「こんな人が向いている」というのをまとめました。

<保険診療が向いている人>

  • 高齢で年金暮らしなど、費用負担を抑えたい人
  • 地元の大きな病院で安心して治療したい人
  • 症状が急ぎではない・リハビリを含め長期的に治したい人

<自由診療が向いている人>

  • 時間を優先したいビジネスパーソン
  • 身体への負担を最小限にしたい人
  • 快適な入院・早期社会復帰を重視する人
  • 経済的に余裕がある人

┃4.腰部脊柱管狭窄症に対する当院の治療

当院では脊椎疾患が原因で起きている腰痛に対して、日帰り腰痛手術を行っております。腰椎MRIなどの画像検査を行い、痛みの原因を考えた上で、患者さんの生活スタイルやご要望に併せて選択肢をご提案します。

<PEL>

PEL(脊柱管狭窄症内視鏡下手術)

PELは全ての手術操作を内視鏡下で行う手術です。体を大きく傷つけずに脊椎内部の奥深いところを観察し、神経の圧迫を取り除きます。局所麻酔で行えるため、高齢の方や持病のある方など全身麻酔下の手術が受けられない方にとってもメリットの大きい手術です。

対象疾患:脊柱管狭窄症、すべり症など

>>PELの詳細はこちら

<PLDD>

PLDD

PLDDは、レーザーを椎間板の髄核に照射して椎間板を縮小し、神経の圧迫を軽減する治療です。施術に要する時間は1か所あたり15~30分程度で、院内の滞在時間も数時間程度で済むため、日帰りでの手術が可能です。

対象疾患:椎間板ヘルニア

>>PLDDの詳細はこちら

<PDR>

PDR法(経皮的椎間板修復治療)

PDRは経皮的椎間板再生治療ともいいます。患者さんの血液を採取し、濃縮血小板由来の成長因子(PRP)を抽出。PRPと幹細胞上清液を患部に注入し、透視装置を使って損傷した椎間板に成長因子と幹細胞上清液を投与します。PLDDと併用することも可能で、日帰りで手術を受けることができます。

対象疾患:椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症など

>>PDRの詳細はこちら

<PED>

PED

PEDは、経皮的内視鏡下椎間板摘出術とも呼ばれる手術です。細い内視鏡を使って行うため、低侵襲なのが特徴。日帰りで受けることができ、術後の生活への影響も少ないとされています。

対象疾患:椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症など

>>PEDの詳細はこちら

<ディスクフロー治療>

ディスクフロー治療

傷を塞ぐ接着剤のような役割を持つ「フィブリン」という物質を患者さんの血液から生成し、椎間板の亀裂を封鎖する治療です。ご自身の血液からつくる自己フィブリンなので、アレルギーや拒絶反応、感染などのリスクを抑えられます。

対象疾患:椎間板ヘルニアなど

>>ディスクフロー治療の詳細はこちら

<SAST>

SAST(脊椎幹細胞移植)

患者さん自身の脂肪から幹細胞を取り出して培養し、椎間板、頚椎、腰椎などに移植する治療法です。幹細胞には傷ついた組織を再生する働きがあり、損傷した椎間板や脊椎の修復を促して腰痛の改善を図ります。

対象疾患:椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、椎間板変性症、すべり症など

>>SAST法の詳細はこちら

┃5.まとめ

腰部脊柱管狭窄症の治療において、「保険診療」と「自由診療」はどちらもメリット、デメリットがあります。「費用」「時間」「体への負担」「生活スタイル」など、自分がどこに重きを置くかによって治療法を選択することをおすすめします。

腰痛日帰り手術

┃YouTubeでも医療知識を紹介しています

今回の内容はYouTubeでも田中院長がお話ししています。そのほかにも様々ありますので、ぜひご覧ください。



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